粘着剤や特殊なコーティング剤を塗布する装置において、塗布後の製品が搬送ローラーに付着し、製品汚染やローラー清掃の頻発が問題となっていました。「プラズマコーティング」を塗布ロールや搬送ロールに施すことで、これらの問題を解決し、生産効率を大幅に改善しました。
粘着性を持つ機能性フィルムや保護フィルムの製造ラインにおいて、フィルムの粘着面がローラーやガイドに付着し、シワや搬送不良を引き起こす課題がありました。「プラズマコーティング」によりローラー表面の非粘着性を高め、スムーズな搬送と品質向上を実現しました。
半導体ウェハのダイシング工程などで使用される粘着テープが、搬送部品やチャックテーブルに付着・残留する問題がありました。「プラズマコーティング」の高度な非粘着性により、テープの粘着残留を防止し、高精度な加工と安定した搬送を実現した事例があります。
おむつ製造ラインでは、ホットメルト接着剤が塗布ロールや搬送ガイドに付着し、生産効率低下や清掃の手間が発生します。「プラズマコーティング」の非粘着・離型性仕様を適用することで、ホットメルトの付着を大幅に抑制し、ライン停止時間の短縮や歩留まり向上に貢献した実績がございます。
ホットメルト接着剤、粘着テープ、インク、塗料、食品生地、フィルムの粘着面など、製品や工程で粘着性の物質や、こびりつきやすい物質を扱う製造ライン全般で「プラズマコーティング」の導入をご検討いただけます。搬送性向上、清掃性向上、不良率低減などに貢献します。
包装、印刷、フィルム・シート製造、衛生用品(おむつ等)製造、半導体関連、製紙、ゴム製造など、非常に幅広い産業分野で採用されています。特に粘着物や付着物が問題となる工程で高い効果を発揮します。
はい、その可能性が高いです。American Roller社の「プラズマコーティング」は弊社カンメタエンジニアリングが日本で唯一取り扱っております。他社様のサービスがどのようなものか弊社では判断いたしかねますが、純正の「プラズマコーティング」をご希望の場合は、必ず弊社にご相談ください。
その可能性もありますが、市場では離型性コーティングの総称として誤用されているケースも見られます。確実な性能を得るためには、それがAmerican Roller社の「プラズマコーティング」であるかをご確認の上、ぜひ弊社カンメタエンジニアリングにご用命ください。
「プラズマコーティング」は、母材表面に明確な機能を持つ皮膜(複合皮膜)を形成するコーティング製品です。表面を改質するだけのプラズマ処理とは異なり、新たな層を形成することで様々な特性を付与します。
プラズマ処理は、真空または大気圧下でプラズマを発生させ、そのプラズマ中の活性種(イオン、ラジカルなど)を利用して材料表面を処理する技術です。主な目的は、表面の洗浄、粗化(エッチング)、化学的性質の改質(親水化、疎水化、密着性向上など)であり、コーティングの前処理などにも利用されます。