SCC(応力腐食割れ)対策で トップの実績
カンメタのプレミアムショットピーニング技術

応力腐食割れ対策として、ショットピーニング実用化を開拓したのはカンメタエンジニアリングが初めてです。
パイオニアとして最高品質の施工を提供いたします。

施工効果

施工事例

HastelloyC製 塔槽機器の
応力腐食割れ対策

絶対にSCCを発生させない」を目指し
徹底的な処理を実施

SUS316L製
地熱水による応力腐食割れ対策①

SCCの再発もなく、
連続運転に寄与

SUS316L製
地熱水による応力腐食割れ対策②

10年経過の現在も
SCCの発生無く運用

実績データ

施工実績累計
5,000㎡ 以上

エリア実績
海外施工実績有

初の技術適用確立
プラント機器応力腐食割れ(SCC)への
同技術適用はカンメタが初

当社プレミアムショットピーニングによるSCC対策について
各社により実証・高い効果が確認されています

高い安全性・信頼性が求められる原子力発電所使用済み核燃料キャニスターにおけるSCC対策
カナデビア株式会社(旧:日立造船株式会社)

■ 論文概要
・使用済み核燃料の輸送や保管に使用されるオーステナイトステンレス鋼製キャニスタについて、海塩粒子の付着によって発生する可能性がある応力腐食割れ(SCC)を防止・抑制する技術
(ショットピーニング・バニシング)を各種試験によりその効果を検証されたもの。
試験片・・・SUS304LおよびSUS316L
検証技術・・・ジルコニアピーニング、バニシング

・ジルコニアピーニングについて、ステンレス鋼の表面に圧縮残留応力が付与することはSCCを防止するための有効な製造技術であり、長期のSCC防止効果が期待できる。

※本論文に用いられたピーニング試験片は当社が作成

出典元:カナデビア株式会社(旧:日立造船株式会社)
「Hitz 技報」第75号(2014年)
https://www.kanadevia.com/hitz-tech/pdf/2014h26_2_04.pdf

芳香族プラントにおけるオーステナイトステンレス鋼や二相ステンレス鋼へのSCC対策
住友化学株式会社

■ 論文概要
・芳香族プラントにおいてオーステナイトステンレス鋼や二相ステンレス鋼(SUS329J4L)に発生する応力腐食割れ(SCC)対策としてのショットピーニング効果を検証されたもの
試験片・・・溶接にて引張応力を導入したSUS304試験片
検証方法・・・JIS G0576に従った42%沸騰Mg2Cl水溶液を用い336時間の浸漬試験実施
結果・・・ショットピーニング施工範囲には応力腐食割れの発生がなかった
 
・ショットピーニングは十分な表面残留応力を付与できSCC抑止効果があるが、Hastelloy C(ハステロイC)製実機対応としては最も深く圧縮応力が導入される当社プレミアムショットピーニングをご採用いただいた

技術的な詳細や試験方法などは、ぜひ原文をご確認ください。

出典元:「ショットピーニングによる応力腐食割れの防止検討と適用事例」 令和3年10月第55回日本芳香族工業会大会における発表
     著者 住友化学株式会社 生産安全基盤センター 小山聡氏、髙橋佑輔氏

【著作権等について】
・本サイトで取り上げた論文及び引用箇所の著作権は、すべて著者及び各社に帰属します
・当社は、本論文の内容を要約・紹介する目的で引用を行っております
・詳細なデータや結論については本論文の原文をご参照ください。

技術顧問紹介

2007年にカンメタ社付置・日本溶射工学研究所長を拝命し、現在に至るまで務めております竹本 幹男です。私は青山学院大学理工学部機械工学科に38年間奉職し、金属材料の環境劣化割れ(応力腐食割れ:SCCや遅れ破壊:DF)や表面改質の研究に携わってまいりました。そのご縁もあり所長を引き受けてから、早いもので20年が経過しました。
 この20年間では、原子炉内模擬軽水によるステンレス鋼のSCCや、ピーニング処理した使用済み核燃料中間貯蔵材の残留応力緩和などの実験を、鉄鋼メーカー(新日鉄住金、日本製鉄株式会社)との共同研究で実施してきました。

特に、割れ感受性を支配する残留応力や実応力については、青山学院大学付置分析センターのX線回折法(sin²α法)を用いて測定し、SCCやDFをショットピーニングによる圧縮残留応力で防止する手法の有効性を定量化する成果を得ることができました(この共同研究は2022年に終了)。
 もともとはショットピーニングによる圧縮残留応力付与は環境劣化割れ防止策として活用されていましたが、当初は経験と勘に頼る面もありました。そこで、研究所として科学的根拠に基づく最適化を図るため、まずは穿孔法(修正Kelsy法)や電解研磨法を開発し、深さ方向の残留応力分布を正確に計測する手法を整えました。さまざまな材料に対して、ショット材、投射角度、投射圧力などの条件を検討し、お客様のニーズに合わせた最適条件を自信をもって提案できるよう努めてまいりました。
 
特に、オーステナイト系ステンレスのAPC(Active Path Corrosion:活性経路溶解型)-SCCに対しては破壊靭性値の高い当社プレミアムジルコニアショットによるピーニングが非常に有効であることが確認され、現在では広くご利用いただいております。
 
 さらに、後年には現場でのX線応力測定サービスを開発導入し、各種ピーニング施工材の迅速な応力測定が可能になりました。現場での応力測定にも対応できるようになり、科学的根拠に基づく環境劣化割れ防止策として、ショットピーニングをはじめとするカンメタ社の表面改質技術がより一層活用されつつあります。
 
 日本溶射工学研究所では2013年、山口県大島郡周防大島町小松(地図上では周防大島または屋代島表記)に海洋暴露試験場を開設し、さまざまな表面処理を施した試験片の海洋暴露試験を進めています。塩害の非常に厳しい環境下に現在約100本の試験片を設置しており、周防大島の暴露管理棟にはデジタル実体顕微鏡、腐食電位(ウイック電位)計測装置、平面・局面膜厚計測装置、アコースティック・エミッション(AE)計測装置などを備え、試験片の状態観察と測定を行っています。必要に応じて公的機関とも連携し、各種評価を実施できる体制を整えてきました。
 
 特筆すべきは、和歌山県海南市で約42年間歩道橋として使われていたアルミニウム溶射I型桁を現地から切り出し、各種計測を行った後、2021年末に周防大島へ移設し、長期海洋暴露試験を開始したことです。今後おおむね4年ごとに検査・計測を行い、世界最長を目指す80~90年規模の海洋暴露試験に挑戦する予定です。この海洋暴露データは、日本防錆技術協会の機関誌『防錆管理』などで継続的に報告していきますので、ご高覧いただければ幸いです。興味をお持ちの方には、関連するテクニカルノートの別刷りもご用意しております。
 
 私自身も今年で傘寿を迎えましたが、今後も研究所員や技術部スタッフの協力のもと、これらの長期試験を最後まで成し遂げてくれることを“あの世”から願う心境です。近年は異常気象が続いており、その影響を反映した試験片の実態がどのような結果をもたらすのか、私自身も非常に興味深く思っております。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

カンメタエンジニアリング株式会社
技術顧問 竹本 幹男

ショットピーニングの概要

無数のショット材を金属表面に叩きつける表面改質法の一つです。金属表面の硬度が増し、一定の深さまで圧縮応力を持った層が形成されます。

ショットピーニングを実施することで、応力腐食割れ(Stress Corrosion Cracking, SCC)や疲労、腐食疲労、既に発生した浅いSCCなら、これを止める(Crack Arrest)こともできます。

カンメタのプレミアムショットピーニングが選ばれる理由

SCC(応力腐食割れ)対策でトップの実績

応力腐食割れ対策としてのショットピーニング実用化を開拓したのはカンメタエンジニアリングが初となります。

多くの大手石油精製・石油化学プラントのお客様への施工実績がございます。

SCC対策ショットピーニングのパイオニアとして、最高品質の施工を提供いたします。

即日現地対応可能

急なトラブルにも即座に駆けつけ、スピード対応いたします。
現地で対応するため施工対象の大きさに制限がなく、4k㎡超えの施工実績もございます。

※ 弊社工場内にピーニング専用のブースを保有しておりますので、社内に持ち込んでの施工もご選択可能です。

ピーニング専用ブース

「今すぐ」施工を希望の方へ
急なトラブルにもすぐに駆けつけます。

高級材ショットでの高品質施工

弊社では機器基材へのダメージを避けるべく、素材に応じた最適なショット材を選定しており、機器に適切な圧縮応力を与えることができる最適な密度のあるジルコニア材も使用しております。

また、使用後のジルコニアショットの洗浄方法を独自開発したことにより、高級なショット材を比較的安価でご提供することが可能です。

応力腐食割れや疲労防止は
カンメタエンジニアリングへお任せください

弊社では様々なピーニング処理条件によるデータを50種類以上の組み合わせについて蓄積しており、お客様の課題に適した施工が可能です。

ショットピーニング時に適切な施工管理がなされず、十分な残留応力付与が為されなかった場合、最悪のケースでは損傷を加速してしまう可能性もあります。SCC対策ショットピーニングのパイオニアとして徹底した施工技術をご提供いたしますので、安心してお任せください。